今回はテックキャンプ(TECH CAMP)と、テックアカデミー(TECH ACADEMY)の両方を受講した筆者が、サービスを比較しながら感想をお伝えします。
目次
テックアカデミー(TECH ACADEMY)の感想と評価
ネット上にはテックアカデミーへの批判もありますが、まずそもそも、プログラミングは「ある程度自分で継続して勉強しないとダメ」な部分があります。
これはプログラミングスクールに限らず、塾であったり、英会話教室であったり、ジムのトレーニングであっても、結局は同じ(=自分で勉強も必要)なのではないでしょうか?
プログラミングスクールだけは「自分でプログラミングの勉強しなくても良いんだ〜!」となるのは、ちょっとおかしいと思いませんか?
そういうことを踏まえた上で、テックアカデミーの教材やメンターの質、質問への対応などを勘案すると、テックアカデミーを受講するのは大変有意義かと思われます。
ただし、テックアカデミーは、完全オンラインのプログラミングスクールです。
ですので、そもそも教室に通って自習して、分からないところはメンターに質問する形式が良い方は3ヶ月集中のテックブースト(Techboost)、教室に通ってマンツーマンレッスンが良い方は侍エンジニアなど、他のプログラミングスクールの方が適しているでしょう。
教材の質はテックアカデミーもテックキャンプも良い
ちなみに、テックアカデミーもテックキャンプも、教材の質はどちらも市販の書籍より分かりやすかったように思います。
ただし、テックアカデミーは受講後も無料で受講したコースのテキストを確認することができますが、テックキャンプの場合は月額12,800円での継続受講が必要です。
その分、テックキャンプは様々なコース(Webサービス開発・デザイン・AI(人工知能)入門・iPhoneアプリ開発など)が受講し放題です。
このような仕組みもあってか、人によっては「テックキャンプではスキルが身についたけれど、テックアカデミーでは挫折した」という人もいますし、その逆もしかりでしょう。
メンターの質はテックアカデミー > テックキャンプ?
ただし、一般論にはなりますが、メンターの質はテックアカデミーの方が、全体的にテックキャンプよりも高いようには感じました。
もちろん、テックキャンプの中にも優秀なメンターは存在します。特に、テックキャンプ八重洲校には優秀なメンターが多いと聞きます。
ですが、テックキャンプは学生のメンターも多いため、実際のところメンターによっては質が低い場合もありますので、その点が気にならない方におすすめです。
一方で、テックアカデミーはエンジニアとしての社会人経験があるメンターが多いように感じました。
ですので、そのような経験値があるメンターの方に、あれこれとオンラインで相談したい方には、テックアカデミーの受講の方が向いているでしょう。
テックアカデミー(TECH ACADEMY)のメリット
さて、実際にテックアカデミーを受講した筆者が考える「テックアカデミー」のメリットはこちらです。
- 全てオンラインで完結する
- Slach(スラック)で分からないところは気軽に質問できる
- 受講後も無料で教材が見放題
- パーソナルメンターがつく(テックキャンプはつきません)
- メンターがベテランが多い(テックキャンプは学生が多いです)
- スキルが身についた
- 就職支援が充実している(TechAcademyキャリア)
などです。
ちなみに最後の就職支援は、現在ではテックアカデミーは20代向けにTechAcademyキャリアという無料の転職支援サービスを開始しています。
TechAcademyキャリアへの登録は無料ですので、IT業界やプログラマーへの転職を検討されている方は、一度利用を検討されて見ても良いでしょう。
一都三県在住20代には完全無料プログラミングスクールあり
また、東京で就職を目指す20代の方には、JAVA/PHP/Rubyのどれかを完全無料で学べる「GEEKJOBキャンプ」や、一都三県在住20代で東京就職を希望する方向けには完全無料の「エンジニアカレッジ(プログラマカレッジ)」などのスクールがあります。
これらのプログラミングスクールは、受講生の就職支援をした先の企業からお金をもらうため、受講生は完全に無料でプログラミングを学ぶことができるのです。
そのため、費用を抑えて東京でプログラマー/エンジニアへの転職をしたい20代の方は、GEEKJOBキャンプに、一度無料個別相談をされてみるのがおすすめです。
テックアカデミー(TECH ACADEMY)のデメリット
続いて、テックアカデミーを受講するデメリットは以下です。
- 全部オンラインのため、自分を律する必要がある
- チャットのサポート時間が15時〜23時(コードキャンプは7時〜24時)
- プログラミングを学ぶ知り合いは増えない(テックキャンプは教室にいけば交流チャンスはあります)
などです。
ですので、下記の口コミにもありますが、とにかく教室に通って強制的に学ぶ形式が好きな方には、テックキャンプの方が適しています。
高いのかなぁ、という感じで二択かなと考えてました。テックアカデミーの方がメンターの良い評判が多いようなのですが、チャット打つより話して解決したくなりそうなのでテックキャンプは通学もできて良さそうだなと思っていました。
— a y a (@aygrsthr9marzo) 2017年10月4日
テックキャンプには、友人と一緒に受講しにきている方などもちらほらいましたので、そういう受講の仕方をしたい方も、適しているのではないでしょうか。
ですので、友達とわいわいしながら受講したい方などには、テックキャンプが適しています。
特にプログラミングスクールには女性が少ない傾向がありますので、女性が通えばきっと男性から声をかけられることでしょう。ナンパされなかったらごめんなさい。
自分で講師を選びたいならコードキャンプがおすすめ
プログラミングスクールは、自分のタイプによって選ぶスクールを分けるべきです。
ネット上でよく見かけるテックアカデミーのデメリットには、「メンターにばらつきある」と書いてありますが、実際どこのプログラミングスクールでもこれは同じでしょう。
ただし、どうしても自分で講師を選びたい方には、上場企業が運営している「コードキャンプ」であれば自分で講師を選べますので、そちらを利用した方が良いと思います。
また、コードキャンプには無料体験がありますので、まずはどんな感じか無料体験を利用してみるのがおすすめです。
テックアカデミーの受講におすすめの人
繰り返しになりますが、テックアカデミーはオンラインで自分で進めていく形ですので、とにかく教室に通いたい方にはテックキャンプの方が適しています。
一方で、家やどこか都合の良い場所で、遠隔でメンタリングを受け、その他は自分で自習して学習を進めていきたいという方には、テックアカデミーが適しています。
以上を踏まえて、テックアカデミーの受講は下記のような方に向いていると思います。
- 地方にお住いの方
- わざわざ教室に通いたくない、自宅やカフェで学びたい方
- 自分できちんと学習スタイルを作ることができる方
- 社会人経験があるエンジニアに相談したい方
テックキャンプなどの教室型のプログラミングスクールは、首都圏などの一部の都市にしかありません。
ですので、特に遠方にお住いの方には、完全オンラインのプログラミングスクールの方が向いているのではないかなと思います。
また、テックアカデミーにはWebアプリやデザインなど、本当に様々なコースが細分化されて掲載されていますので、テックキャンプと検討中の方は、まずは一度テックアカデミー の無料体験を受けてから検討されてみてはいかがでしょうか?
テックキャンプ(TECH CAMP)の正直微妙だった点
TECH CAMPは、教室に通って強制的にプログラミングを学びたい方には、非常に適しています。
他にも、今後ともエンジニアとして働いていく気はなく、とりあえずプログラミングの基礎だけをやりたい方などには、ちょうど良いカリキュラムというように思われます。
一方で、テックキャンプの微妙だった点をまとめますと、
- メンターや運営が全体的に学生ノリ
- 受講者のメインは学生〜20代前半
- 教室で受講すると他の受講者がダラダラ話していることあり
- 教室の方が集中できるかと思いきや意外とそうでもない
などが挙げられます。
ですが、現在は筆者が受講した時よりも教室の数も増えて、いろいろとアクセスもしやすくもなっているようです。
現在は、渋谷・新宿・池袋・東京駅前・御茶ノ水・早稲田、中部では名古屋、近畿では梅田で受講が可能です。
テックアカデミーとテックキャンプのどちらが良いかは好み
また、テックアカデミーとテックキャンプでメンターの質は違えど、教材の質はあまり変わらないように思われます。
こちらは当然「テックキャンプの方が良い」という人もいれば、「テックアカデミーの方が良い」という人もいますので、正直好みなのでは?と思います。
どっちにしろ受講後も、自分がきちんとプログラミングの勉強を継続するかどうかな気がしますので、教室へ通い方や、様々なコースを受講したい方には、テックキャンプは適しているかと思われます。
ノマドワーカーになるにはプログラミングは必須か?
最後に、プログラミングの技術がノマドワーカーに必須か?というと、特にそうではない気がします。
著名ブロガーのノマドワーカーも特にプログラマーではないですし、マドワーカーの全員がプログラミングで稼いでる訳でもないので、プログラミングスキルは「必須」ではないかと思われます。
ですが、もちろんプログラミングはできた方が良いですし、基礎がわかればエンジニアと会話ができるようになります。また、できることの幅が広がることは確かです。
英語もプログラミングも、できないよりかはできた方が良い
それに、何事もできないよりできた方が良いです。これは当然「英語」も、できないよりできた方が良いでしょう。
「英語やプログラミングができない方がよい!」という極端な意見には、あまり賛同者はつかないのではないでしょうか?
ウェブサービスを作りたければRubyやRuby on Railsを理解しておいた方が良いですし、アプリを作りたいならSwiftやJAVAなどを理解していた方が、当然良いでしょう。
プログラマーになってしまった方が、自由度は高まる
そのため、将来的に自由な生活を目指したい方は、一度プログラマーとして就職してしまった方が、将来的に自由気ままに生活しやすくなる可能性は高いかとは思われます。
ただし、結局どこのプログラミングスクールに通っても、プログラミングスキルが身につくかどうかは、自分のやる気次第でしかありません。
やる気を出して一度プログラマーに就職/転職してみようという方は、就職/転職向けのおすすめプログラミングスクール比較の記事をご確認ください。